どうも、Drえどです。
医師国家試験オンライン塾「医学生外来」の代表医師です。
医師国家試験の直前期は、合否に大きく関わる非常に重要な時期です。
範囲が膨大で詰め込んだ知識を数ヶ月維持し続けるのは難しいからです。
最高の状態で本番を迎えるために、直前期の過ごし方を見直し、適切な計画を一緒に考えていきましょう。

これらの疑問を解決していきましょう!!!
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1. 受験生全員が取り組むべき最重要事項

直前期に成績の良い友人の真似をする、先輩が取っていたからと講座を取る、なんとなく模試を受ける、といった計画はおすすめできません。
最優先で取り組むべきは、過去問です。
特に、直近3〜5年分の過去問は、対策しない受験生はいないでしょう。
これらが「命」と言っても過言ではありません。
①なぜ直近3〜5年分が重要なのか?
- 映像講義の基礎: ほとんどの受験生が視聴している予備校の映像講義(Qアシスト、medu4、メック、テコムなど)は、間違いなく直近の過去問の傾向を徹底的に分析・研究して作られています。そのため、映像講義を視聴していれば、知らず知らずのうちに直近の内容が反映され、対策ができている場合が多いです。
- 出題委員の交代: 国家試験の出題委員は、5年ごとに交代するという噂があります。この観点からも、3年から5年分を網羅しておけば安心とされています。
結論: 対策の第一歩は、直近3〜5年分で完璧を目指しましょう。
2. 直前講座の「からくり」を理解する
直前講座には、主に「予想を扱うもの」と「全体をなぞるもの」の2種類があります。
① 予想を扱う講座は「ほどほどに」

医学知識は無限にあり、覚え出したらキリがありません。
しかし、出題される可能性が高いのは過去問です。
予想を追いかけすぎて、過去問の知識に穴ができてしまうと、不合格に近づいてしまいます。
新しい知識に触れると成長を感じやすいですが、一通りの学習を終えたあなたにとって初めて聞く話は、周りの受験生にとっても初めての話であることが多いです。
自信を持って、予想の話は深入りせず、ほどほどにしておくよう注意してください。
② 全体をなぞる講座は「大変有用」

過去問や臓器別テキストの内容を、角度を変えて復習したり、全範囲を高速で復習したりする講座のことです。
国家試験は、偏差値60を超えるための試験ではなく、偏差値40を切らないための試験です。そのため、皆が知っている知識をしっかりと把握し、当日受験生が得点する問題を落とさないことが何よりも大切です。
全体を復習する講座は、この「皆が知っている知識」を固めるのに非常に有効です。

3. 模試を「超」有効活用する4つのポイント
模試は、試験慣れや直前期の過ごし方の練習として重要ですが、結果だけでなく、その活用法に工夫が必要です。
タイミング意識すべきこと詳細と活用法
①受験前

ムラなく復習する
これまでやってきた分野での失点を防ぐ復習を意識します。
また、早寝早起きや、お昼間に眠くならない環境を作るなど、直前期の過ごし方を練習しましょう。
②受験中

勘で選んだ問題に印をつける
後で復習するために、丸やチェックなどで印をつけましょう。
勘で選んで仮に正答したとしても、復習すべき問題です。
復習漏れを防いでください。
③受験後

正答率60%以上の間違えた問題に徹底して復習をしてください。
これは「周りが取れた問題」だからです。
逆に、正答率の低い問題は、本番で出ても差がつかないため、深追いはしなくても大丈夫です。
復習の期間時間をかけすぎない
復習は、数日以内に終わらせるつもりで取り組みましょう。
4. メンタルで結果は変わる:不安との向き合い方
メンタルは当日のスコアを大きく変動させます。
例えば、普段合格ラインにいるAさんでも、不安に押し潰されて実力の60%しか発揮できなければ不合格になる可能性があります。
逆に、ボーダーラインのBさんでも、不安とうまく向き合い100%の力を出せれば合格できます。
①不安は「なくなる」のではなく「向き合う」
どれだけ勉強しても、不安はなくなることはありません。不安は、試験に向けた思いが強まった結果として出てきたものです。
「頑張ってきたから不安も出てきたか」と考え、不安を抱えながら一緒に戦い抜くつもりで挑んでください。不安になるのは、自分としっかり向き合っている証拠です。

Dr.えどからのメッセージ: チャレンジャーはみんなビビりです。今の緊張や不安は、チャレンジャーの証です。自信を持ってください。
②「魔法の言葉」を唱える

「頑張れ」や「合格するよ」といった言葉ではなく、

「余裕(よゆう)」
と一言だけ唱えてみてください。本当に心が余裕になります。
そう思えるだけの努力を、皆さんは十分にしてきています。
これまでの自分を信じましょう。
まとめ:優先順位の確認
多くの受験生にとって重要な学習の優先順位は以下の通りです。
- 過去問(直近3〜5年分)
- 臓器別や新しいシリーズなどの内容の復習
- 予想や模擬試験
取るべきは満点ではなく合格点です。
試験中に1つや2つのミスは誰しもあるものですが、
今まで積み重ねてきた努力は、ちょっとやそっとでは崩されません。

医師国家試験は9割が受かる試験です。
取り残される焦りや「また落ちるんじゃないか」という不安を抱えているなら、それはかつての私自身です。
最後まで走り抜けて、一緒に医師として活躍しましょう。

医師国家試験の不安解消と学習計画に特化したオンライン塾「医学生外来」


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